良い脂質と悪い脂質があるということを聞いたことがあるでしょうか。一度でも食事を気にしたことがある人は、おそらく知っていることでしょう。
では、良い脂質、悪い脂質は、一体何が違うのでしょうか。
今回はこのテーマで記載いたします。
そもそも、脂質とはなにモノなのでしょうか?
脂質とは、炭水化物、たんぱく質と並ぶ、三大栄養素の1つです。そして、1gあたりのカロリーは9kcal。炭水化物、たんぱく質が1gあたり4kcalなことを考えると、同じ量を摂取した場合、脂質の方が2倍以上も太りやすい事が分かりますね。こういった点からも、脂質=悪いもの。という考えを持った人が多いのではないでしょうか。
その考えは、部分的には正解ですが、部分的には誤っています。
脂質とは、脂肪酸+α(脂質=脂肪酸+α)で構成されています。そして、この +αの部分によって、4つの脂質に分かれているのです。では、この4つの脂質を見てみましょう。
4つの脂質の名称は、それぞれ①飽和脂肪酸、②一価不飽和脂肪酸(オメガ脂肪酸)、③多価不飽和脂肪酸、④トランス脂肪酸です。
①飽和脂肪酸は、体内でも合成可能なため、食事で摂取することにより過剰摂取となりやすい脂質です。肉、乳製品(牛乳、バター)卵黄、チョコレート、ココナッツ、パーム油などに多く含まれています。
②一価不飽和脂肪酸、③多価不飽和脂肪酸は、エネルギーとして消費されにくい脂肪酸です。また、必須脂肪酸という体内で合成できず不足しやすい脂肪酸があり、これらは意識的に食事で取ることを推奨されています。②一価不飽和脂肪酸は、オリーブオイル、菜種油、アボカド、タラ肝油、イワシ油などに多く含まれ、③多価不飽和脂肪酸は、魚油(青魚)、植物油(トウモロコシ油・大豆油・サラダ油等)、クルミ、えごまに多く含まれています。
④トランス脂肪酸は、構造が通常の脂肪酸と異なっており(トランスしている)、摂取することで細胞を傷つける恐れがあります。そして、植物油を高温で熱したものや、マーガリン、ショートニング、加工油脂などに含まれる可能性があります。
つまり、②一価不飽和脂肪酸、③多価不飽和脂肪酸は良い脂肪酸で、①飽和脂肪酸は悪い脂肪酸、④トランス脂肪酸は悪い悪い脂肪酸ということです。
そもそもの脂肪酸の体への影響や、定義等は自分で調べてみてください。今日は眠いので寝ます。
以上
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